共有結合、配位結合、イオン結合、金属結合、ファンデルワールス力、極性引力、水素結合、分子間力、クーロン力(静電気力)の違いを徹底解説します。解説担当は、灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師です。
化学結合の一覧
【原子レベルで働く引力】
共有結合 … 非金属原子どうしをつなぐ結合。1:1で電子を共有する。
⇒ 詳細は共有結合とは?二酸化炭素などの例を図で完全解説
配位結合 … 2:0で電子を共有する。共有結合とは仕組みが違うだけ。
⇒ 詳細は配位結合の仕組みと共有結合との違い
イオン結合 … 金属原子と非金属原子どうしをつなぐ結合。例外:アンモニウムイオン
⇒ 詳細はイオン結合とは?共有結合との違いと組成式・分子式
金属結合 … 金属原子どうしをつなぐ結合。
⇒ 詳細は金属結合と金属結晶の性質、自由電子の働き
【分子レベルで働く引力(分子間力)】
ファンデルワールス力 … すべての分子に働く弱い引力。
極性引力 … 極性分子どうしに働く引力。
水素結合 … F,O,Nと直接結合したHを含む分子どうし働く引力。
化学結合の強さの比較
一般論ですが、
共有結合(配位結合)> イオン結合 > 金属結合 >> 分子間力
分子間力の中では、
水素結合 > 極性引力 > ファンデルワールス力
となります。
化学結合の種類の判別の具体例
次の化学式で表される各結晶がある。その中に含まれる結合をすべて書け。
(1)CH4OH (2)He (3)Ag (4)NH4Cl (5)NaOH (6)SiC
まとめ
灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師より化学結合のまとめを解説しました。しっかりと覚えておきましょう。