ろ過の実験問題で出題されやすい、ろ過の仕方および注意点とその理由を問う問題の対策を図を用いて具体的かつ丁寧に解説します。解説担当は、灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師です。
ろ過とは
ろ過とはろ紙を用いて液体と固体の混合物から固体を分離する方法です。
例えば、泥水を綺麗な水にすると、砂が水に溶けた泥水から砂をろ紙で取り除くことで綺麗な水になります。
ろ過の注意点
① ろ過をする溶液は予め一定時間放置し固体を完全に沈殿させておきます。ろ液は上澄み液から入れます。先に沈殿物がろ紙に付くとろ紙の目が塞がってしまいろ過にかかる時間が長くなってしまうからです。
② ろ液を漏斗に注ぐ際はガラス棒を伝わらせます。
③ ろ液を入れる際、ろ紙の8分目までしか入れてはいけません。
④ ろうとの先端のとがっている方をビーカーの内壁に触れさせます。ろ液が途絶えることなく流れ落ち、ろ過速度を速くすることができるからです。
まとめ
灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師より受験生が迷う分離法よりろ過についての解説を行いました。しっかりと覚えておきましょう。