クロマトグラフィーの種類と原理を実験例で解説

化学オンライン講義

ろ紙を用いたペーパークロマトグラフィーをはじめ、薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィーの原理とは?本記事では「クロマトグラフィー」の原理と方法を実験例をもとに解説します。解説担当は、灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師です。

クロマトグラフィーとは

クロマトグラフィーとは、物質の吸着力の差によって分離する方法です。

代表的なものは、以下の3つです。

・ペーパークロマトグラフィー
・薄層クロマトグラフィー
・カラムクロマトグラフィー

それでは一つ一つ説明していきましょう。

ペーパークロマトグラフィーとは

ろ紙の一端に複数の成分を含む試料をつけた後、アルコールなどの展開液を試料がついた方の端に浸すと、展開液がろ紙中を上昇していきますが、ろ紙への吸着力によって移動速度が違うため、吸着力が弱い成分は上側まで移動しますが、吸着力が強い成分は下側のままとなります。このように、吸着力の違いにより成分を分離することができます。

ペーパークロマトグラフィー・薄層クロマトグラフィー

出典:http://www.kenq.net/dic/05.html

薄層クロマトグラフィーとは

ろ紙の代わりにガラス板とシリカゲル等の吸着剤を用いて分離する方法

カラムクロマトグラフィー

ガラス管にシリカゲルなどの吸着剤を詰め、上部から試料液および展開液を流すと試料液中の成分が吸着力の差により分離されます。

カラムクロマトグラフィー

まとめ

灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師よりクロマトグラフィーを解説しました。しっかりと覚えておきましょう。

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