原子・分子・元素の違いと陽子・中性子・質量数・原子番号

化学オンライン講義

化学基礎より、原子の構造、分子との関係性、陽子・中性子・電子・質量数・原子番号の関係性、原子核とは何かなど、具体的かつ丁寧に解説します。解説担当は、灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師です。

元素

物質を構成する基本的な成分のことです。現在,約100種類の元素が見つかっています。

単体

1種類の元素からなる物質。(例)O2,H2,N2,Feなど

化合物

2種類以上の元素からなる物質。(例)H2O,NH3 ,NaClなど

原子の構造

原子

直径1010m程度の粒子です。

ちなみに1010というのは
$$\frac{1}{10^{10}}$$

という意味です。

すべての物質は原子から構成されています。

私たちの体も机もスマホも空気も水も建物もすべてです。

原子は原子核と電子からできており、原子核の周りを電子がぐるぐると回っています。

(原子核は直径1015~1014m程度)

陽子とはプラスの性質をもった粒子です。

中性子は電荷を帯びていません(プラスマイナスゼロ)。

電子はマイナスの性質をもった粒子です。

このため、陽子の影響でプラスの性質をもった原子核とマイナスの性質をもった電子がお互いに引き合うことで回転しています。

電荷 質量比
原子核 陽子 +1
中性子
電子 -1 約1/1840

原子番号

原子核中の陽子の数はそれぞれの元素に固有のもので,陽子の数が変われば元素が変わります。

原子番号=陽子の数=(電子の数)

質量数

真ん中の原子核中の陽子の数+中性子の数

陽子と中性子に比べると電子の質量は軽すぎるため無視します。

まとめ

灘・甲陽在籍生100名を超え、東大京大国公立医学部合格者を多数輩出する学習塾「スタディ・コラボ」の化学科講師より原子の構造の解説を行いました。しっかりと覚えておきましょう。